金沢
2025年09月08日
好調アポロミラクルが軸「さかなざわさちこ夢を乗せて走る記念」(金沢競馬)
浸水被害から立ち直り1カ月ぶりに再開された金沢競馬は、9月8日(月)に2日目を迎えます。注目カードは第11レースで争われる「さかなざわさちこ夢を乗せて走る記念」(B1級三組、金沢競馬場1500メートル)で、出走馬の11頭中9頭が近2走以内に白星を飾っており、白熱した戦いになりそうです。
好調馬ぞろいですが、中でも注目を集めるのは◎9 アポロミラクル(牡7、加藤和宏厩舎)です。元中央2勝馬で大井〜高知〜兵庫と渡り歩いて勝ち星を挙げることはできませんでしたが、金沢ではC2級からのスタートと転入条件にも恵まれたこともあって後続を大きく引き離していきなり2連勝。続くC1特選(1400メートル)とB2特選(1500メートル)でも競り勝って4戦4勝と勢いに乗っています。休催中は滋賀県の育成牧場に避難していましたが、帰厩してからは毎週のように追い切りを出す順調ぶりで引き続き好調な様子。ここも勝てばA級入りも見えてくるだけに、さらに連勝を伸ばしたいところです。
○2 ゼローソ(セン7、鋤田誠二厩舎)も6月に高知から移籍してきて2連勝中と金沢ではまだ負け知らず。いずれも4コーナー外を回って直線一気に伸びてくる豪快な勝ちっぷりで、元中央2勝馬の底力を感じられます。前走は乗り込み重視の調整でしたが、1カ月ほどレース間隔が空いたこともあって今回はしっかり追い切りを消化して好時計をマークしています。脚質的にも引き続きの1500メートル戦は歓迎で、アポロミラクルが早めに先頭に抜け出して後続を大きく引き離す展開になれば、混戦の次位争いから抜け出してきそうです。
▲10 コウユーラヴラヴ(牝7、高橋俊之厩舎)も4月末に浦和から移籍してきて4戦3勝、2着1回と連絡みが続いています。ここ2戦は先手を奪ってペースを握り、3コーナーから後続を引き離して直線押し切る危なげないレース運びで、今回も先手争いを制してリードすることができれば際どい勝負に持ち込めるかもしれません。
△5 エイシンゴーオン(牡4、池田敦厩舎)は前走のB2級二組(1500メートル)で直線外から一気に脚を伸ばして先団をとらえた勝ちっぷりから復調気配がうかがえます。避難していた滋賀県の育成牧場から戻ってきてからも乗り込みは目立っており、再び直線の追い比べ勝負になればゴール前突き抜けるチャンスがありそうです。
△8 タマハガネ(牡4、池田敦厩舎)も先手を奪って逃げると粘り強さを発揮します。コウユーラヴラヴらを抑えて先手を主張できれば前残りが図れそうです。
(文/中部地方競馬記者クラブ)