金沢
2025年09月23日
距離短縮でキタノダイヤが反撃へ「石川門カップ」(金沢競馬)
土、火曜日の変則日程で開催されているシルバーウィーク後半の金沢競馬。9月23日(祝・火)のメインカードは最終第12レースの準重賞「石川門カップ」(3歳、金沢競馬場1400メートル)です。当初は8月11日にサラブレッド大賞典のトライアルとして行われる予定でしたが、記録的豪雨による浸水被害で開催できなかっため、1700メートルから1400メートルに距離短縮して10月19日のMRO金賞のトライアルとして実施されることになりました。
◎4 キタノダイヤ(牝、鈴木正也厩舎)は5月にデビューしたばかりで6戦のキャリアしかありませんが、3歳重賞へ果敢に挑戦して2走前の兼六園スプリント(1500メートル)で4着、前走のサラブレッド大賞典(2000メートル)でも4着と掲示板を外さない走りを続けています。サラブレッド大賞典ではかかり気味の手応えでも、逃げたリトルサムシングに2周目3コーナーで並びかけようとして見せ場はつくっており、直線半ばで力尽きなければ馬券絡みもあったかと思わせる内容でした。デビュー当初に比べて馬体がひと回り大きくなり、調教でも従順に乗り込めるようになって気性面でも成長が見られます。スタートから行きたがる気性で1400メートルに距離が短縮されるのは良さそう。目立った強敵が見当たらない今回の顔ぶれなら好位追走から直線抜け出しが図れます。
○10 ショウガマッタナシ(牝、高橋俊之厩舎)は2走前の百万石かがやきナイター賞(1700メートル)で8着、前走のサラブレッド大賞典では中団のまま6着と着外が続いていますが、重賞3勝目を飾った3走前の加賀友禅賞と同じ1400メートルなら見直しは必要です。今回は長めに乗られながらも前走以上の追い切り時計で動いており、ここ2走に比べて調子も持ち直しているように感じます。前走57キロだった重量が55キロになるのはプラス材料で、早めに直線先頭へ抜け出せれば後続の追い上げを凌げそうです。
▲7 ゴールドパース(牝、佐藤茂厩舎)は前走のサラブレッド大賞典で直線追い上げて2着。加賀友禅賞から3戦連続重賞で馬券絡みしています。前走ほど速い追い切り時計は出ていませんが、引き続き大きな歩幅で駆けており、1400メートルならショウガマッタナシをクビ差まで追い詰めた加賀友禅賞の再現が狙えそうです。
△3 リュウノノーチラス(牡、加藤和義厩舎)は前走の3歳A級3組(1500メートル)でゲート出が悪く7着に沈みましたが、それまでは6戦連続で連絡みしていました。今回は追い切りを強化して巻き返しに燃えており、発馬を決めて本来のしぶとい先行力が発揮できれば、際どい勝負に持ち込めるかもしれません。
△6 ネガイハカナウ(牝、高橋俊之厩舎)もここ2走は1400メートルで連絡みしており、エムザックドリームを抑えて先手が主張できれば前残りが図れそうです。
(文/中部地方競馬記者クラブ)