金沢
2025年10月06日
アポロミラクル対ワタシデイイデスカ「獅子吼高原特別」(金沢競馬)
10月から12月初旬まで金沢競馬は2週間で前半2日間、後半3日間の5日間開催になります。今週は月、火曜日の2日間で行われます。10月6日(月)の注目カードは第10レースの「獅子吼高原特別」(B1級一組、金沢競馬場1500メートル)で、8月初旬のB2特選で勝ち負けを演じたアポロミラクルとワタシデイイデスカが再び激突します。
◎11 アポロミラクル(牡7、加藤和宏厩舎)は2走前のB1級三組(1500メートル)で3着に敗れ、転入初戦から続いていた連勝が4で途絶えてしまいましたが、前走のB1級二組(1400メートル)を逃げ切ってV奪回に成功しました。スタートダッシュがつかず敗れた2走前の反省を踏まえて前走は出ムチを入れて先手を奪い、3コーナーから後続を引き離してそのまま直線押し切る強い勝ちっぷりでした。引き続き追い切りではキレのある動きを見せており、今回も出遅れることなく先団もしくは先団を前に見ながらレースを進めることができれば、直線抜け出しが図れそうです。
○4 ワタシデイイデスカ(牝5、中川雅之厩舎)は3走前のB2特選(1500メートル)でアポロミラクルに直線外から交わされましたが、その後はいずれも逃げ切りで2連勝と再び勢いを取り戻しています。特に前走のB1級三組(1500メートル)は直線に入って追い出すと、4コーナーで詰め寄ってきた2着馬をあっという間に5馬身引き離す快勝劇でした。乗り込み重視の調整が続いていますが動きは悪くなく、今回も先手争いを制して自分のペースで逃げることができれば、後続の追い上げを抑え込むことは可能です。
▲2 クリノチャールズ(牡3、加藤和宏厩舎)は3歳重賞の石川優駿(2000メートル)で5着後、A級古馬との戦いを強いられてA2級二組で苦戦が続いていますが、B1級に下がれば見直しは必要で。今回は久々に直線ハードに追われる強めの追い切りをかけられて気合を入れ直されました。JRA未勝利との交流で中央勢を撃破した1500メートルに距離が短縮されるのは良さそうで、アポロミラクルとワタシデイイデスカの2強対決に割って入りたいところです。
△6 スライスヘリテージ(牝5、佐藤茂厩舎)もA級入りとなった前走のA2級二組(1400メートル)では追い上げ届かずの4着も、B1級に下がればリズムは取り戻せそうです。先手争いが激しくなってワタシデイイデスカが早めに失速する展開になれば、直線外から脚を伸ばしてゴール前追い上げてくるでしょう。
△9 エムティトップ(牝4、佐藤茂厩舎)は前走のB1級準重賞・能登波の花賞(1700メートル)で6着に敗れましたが、引き続き追い切りの動きは悪くありません。走り慣れている1500メートルに距離が戻れば巻き返しがありそうです。
(文/中部地方競馬記者クラブ)