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山陽オート&佐賀競馬の旅 (2日目)

2011年04月19日

博多で1泊して、2日目。一路佐賀競馬場を目指します。
  
博多駅から鹿児島本線で約30分、鳥栖(とす)駅へ。あとは車で15分、辿り着いた佐賀競馬場!
 
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緑がのどかでほのぼのした感じ。
 
雰囲気的に、山陽オートと似てますよね。
 
sko-su2.jpg
 
何度来ても見慣れないのが、右回りのパドック。
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なぜ佐賀だけが右回りパドックになったのか、諸説ありますが...初めて遠征に来た厩務員さんは、皆さん引きづらそう。
 
これも、佐賀独特の文化です。
  
 
まずはこの日のメイン、『ル・プランタン賞』直前ジョッキーコメントを聞いて回り、腹ペコになったので、正門入って右にある食堂へ。
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龍ラーメンの、とんこつラーメン。
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シンプルでいて、濃厚スープがとても美味しかったです。
 
 
特に、おばちゃん手作りのにんにくチップが絶妙でした!
  
このあとインタビューするから、にんにくはNGって言ったんですけど、「おばちゃんのにんにくチップは臭わないから!」と押し切られて食べたんですが。。
 
本当ににんにく臭が全くありませんでした!さすが手作り☆
 
 
 
 
佐賀といえば...リーディング独走中の山口勲騎手。
syamaguchi.jpg
昨年は、地方全国リーディング第1位と大活躍でした。
 
 
山口騎手も、震災のニュースにとても心を痛めている様子。
 
「地震の時には荒尾でレース乗ってたけど、まさかここまで大変なことになるとは...。ニュースを見て、本当に驚きました。
 
自分たちに出来ることがあれば、力になりたいです。
被災地支援競走もやってるけど、もっと出来ることがあると思います。小倉に遠征に行った時も、JRAの人たちが支援活動していたし。
 
岩手競馬はよく知ってる仲間が多く、とても心配です。
みんなで頑張って、なんとか元気付けたいですね」
 
と話してくれました。
 
 
 
そして、荒尾リーディング・杉村一樹騎手も。
ssugimura2.jpg
 
「僕たちに出来ることは少ないかもしれないけど...、出来ることは全部やりたいです。
岩手競馬は何度も乗りに行ってる場所だし、冬場は荒尾に遠征に来たりと交流が深いんです。
まだまだ大変な状況だとは思いますが、競馬が再開出来る日を信じてます。」
 

被災地の方々はもちろん、交流の深い岩手競馬のことも、皆さんとても心配していました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この日のメインレース、『ル・プランタン賞』は、3歳牝馬たちによる、全国交流戦。
 
 
大井から【クイーンオブシー】
 
笠松から【タキノナアチャン】
 
兵庫から【リジョウクラウン】と【マンボビーン】
 
福山から【フレアリングマリー】
 
 
の5頭が参戦し、迎え撃つ九州勢7頭、全12頭によって戦いが行われました。
 
 
 
1番人気は2,4倍で兵庫の【マンボビーン】。
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前走の福山『若草賞』では、スタートで後手を踏んでしまい、早めに追い上げるも【リジョウクラウン】に差されて2着。
 
人馬ともに初見参の佐賀で、1番人気に支持されました。
 
 
2番人気は佐賀の【ヒシダイアナ】。
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『若草賞』では、【リジョウクラウン】【マンボビーン】の兵庫勢2頭に遅れを取りましたが、地元の利を生かして巻き返しを狙います。
 
 
3番人気は『若草賞』を制した【リジョウクラウン】。
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こちらも人馬ともに初の佐賀。
竹村騎手にとっては、騎手デビュー10年にしてようやく出会えた運命の馬。
「この馬と一緒に成長していきたい」という熱い気持ちが、ヒシヒシと伝わってきました。
 
 
4番人気は、キングシャーク騎乗の【リリー】。
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この4頭が人気を集めました。
 
 
 
レースは、好スタートから【リリー】と【タキノナアチャン】が飛び出してのハナ争いも、【リリー】が主張して先頭へ。
【クイーンオブシー】が好位に付けて、人気の【ヒシダイアナ】【マンボビーン】【リジョウクラウン】は後方から。
 
2周目に入ると、【クイーンオブシー】がじわっとポジションを上げて来ますが、3コーナー手前から一気に馬なりで上がって来たのが【マンボビーン】。
4コーナーでは馬なりのまま先頭の【リリー】に並びかけ、直線突き放すという強い競馬で完勝。
 
2着は逃げて粘った【リリー】、3着は追い上げた【ヒシダイアナ】でした。
 
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勝った【マンボビーン】は、これで重賞2勝目。
 
野田学調教師は、
 
「福山では途中から一気に行き過ぎて差されたけど、今日は強いレースしてくれましたね。
デビュー当時は前に行くレースをしてたんですけど、前向き過ぎるところがあるんで、調教で抑える練習をして来ました。やっとそれが報われた気がします。
 
このあとは、5月19日の園田『のじぎく賞』を使う予定です。」
 
 
松浦政宏騎手は、
 
「腕が痺れました...。最初は上手く折り合いついたけど、スタンド前で外から他の馬が上がって行ったらガツンとハミ取ってね。
それにしても強かったです。
前回上がりのレースを経験したことが活きましたね。
 
スタートは前走よりは出たけど、思うほど前に行かなかったです。脚をタメた方がいい脚使ってくれますね。
 
初めての佐賀のコースも乗りやすかった、というか、とにかく馬が強かったです。
 
僕にとって、この馬と出会えたことはすごく有難いですね。これから一緒に成長していけたら」
 
 
 
松浦騎手は、一度騎手免許を返上して、競馬以外のお仕事をしていたんです。
 
昨年秋の再デビュー前にインタビューしてますので、よかったら読んでみて下さい。
 
 
  36歳、再デビュー!
 
  

野田先生のお声がけで、再び騎手として返り咲いた今、【マンボビーン】と共に、さらなる活躍を期待してます。
 

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